J.Pホーガン,ジャイアンツスター三部作について その1
記念すべき第一回のテーマは、J.Pホーガンのジャイアンツスター三部作です。
ジャイアンツスター三部作とかさも知った顔で言ってますが
三部作の最終巻のあとがきで訳者の池さんがそう呼んでいただけで実際ファンの間でどう呼ばれてるとかそういうのは知らないですね。
さてジャイアンツスター三部作は、
【星を継ぐもの】【ガニメデの優しい巨人】【巨人たちの星】で構成されています。
超絶面白いからとりあえず読んでほしい、
と言ってもSF小説ってとっつきにくい感じがしますよね。
自分もつい最近までSF小説というものが本当に苦手で、ほとんど読んだことがありませんでした。
とっつきにくいなーと思ってる人に読んでもらえるように
いい感じの文章書けたらいいなと思います(そしてあわよくば私と語らってくれ)
まずはそれぞれのストーリーの概要を書いておきます。
文庫本の裏の紹介文にも書いてあるようなことしか言わないので安心してね。
【星を継ぐもの】
時は20XX年(多分)、月面で身元不明の深紅の宇宙服に身を包んだ宇宙飛行士の遺体が見つかった!NASA的な機関が調べてみると、なんとそいつが死んだのは5万年前?!一方その頃木星の衛星ガニメデでは、謎の巨大宇宙船が発見された!いったいこれからどーなっちゃうのーーー!!!?
ガニメデで見つかった宇宙船が2500万年前のものと判明してさぁ大変!そうこうしているうちに今度は宇宙の果てからガニメデに何かが飛んできた!誰だ、誰だ、誰だ〜〜〜〜〜???!
【巨人たちの星】
どちゃくそネタバレになるので割愛
はいそんな感じです。
読んで損はさせないのでとりあえず読んで。
これ以下ネタバレ↓
星を継ぐもの。
とりあえずダンチェッカーが良い。
最初は従来の常識に囚われた石頭教授みたいな感じで、
主人公のハントと対立したり最初からルナリアン地球発生説をごり押ししたりしてクソいけすかなかったんですけど、突拍子もない説がでてもじっくり考える時間があればそれを受け入れる柔軟性ある有能な薄毛ですね。ハゲてたかもしれん。
この柔軟性は今後の萌えポイントかつストーリー展開に重要な性質です。
ルナリアンの起源を暴くのもこのダンチェッカー先生だし、立ち位置的にはサブ主人公っぽいけど個人的にはハント先生と並んで立派な主人公です。
あとは言語学班のマドスンも好き。
ルナリアン文字をものにして、自分の名前とか書いちゃう。
星を継ぐものは、エピローグもめちゃくちゃいいです。
ルナリアンは諸々の事情で最終的には地球に到達するんですが、
彼らの遺骨をルナリアンたちのことを全く知らない学者チームが掘り当てます。
物語のプロローグで、深紅の宇宙飛行士チャーリーとその仲間コリエルが月面基地ゴーダを目指すシーンがあるんですが
そこでチャーリーはすでに大怪我をしていて、とてもゴーダまではいけない状態なんですよね。コリエルは泣く泣くチャーリーを置き去りにして、一人ゴーダを目指す・・・
そして五万年後、チャーリーの遺体は地球人に発見されます。
・・・え、コリエルは???????ってなりません?
一応本編にはチャーリーにコリエルという同僚がいたという記述があるんですが (多分)、コリエルがゴーダについたかどうかは、本編で語られていないんです。
コリエル〜〜〜〜〜〜〜???????!
そこでエピローグの話に戻ります。
ルナリアンのことを知らない学者チームは、自分たちが掘り当てた遺骨がおかしな機械を所持していることに気づきます。でも、何万年も前の人類の祖先が、機械なんか持っているはずがない!これはタチの悪い誰かの悪戯だろう!と思いその機械を川に投げ捨ててしまうのです。
投げ捨てられた機械には、ルナリアンの文字で【コリエル】と書いてあるのです・・・
コリエル〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
でもそのことは、ハントもダンチェッカーも知らないんですよね。。。もどかしすぎる。。。
はい次!!!!!ガニメデの優しい巨人!!!!
文字通りガニメデの優しい巨人がきます!!!!!!
ガニメデに2500万年前の宇宙船を調べに行ったら、現役宇宙船が到来!!!!!
しかも中には生きた異星人、ガニメアンたちが!!!!!
遠い昔のガニメアンたちは、母星を救うため太陽をもうちょい強くするという(語彙力)計画の予備実験を行うために別の恒星をいじくっていたんですが、それが失敗して恒星は超新星になってしまいました。爆発から逃れるためには即時脱出しなければいけない状況でしたが、速度制御装置が故障して彼らの宇宙船は進んだはいいが止まれない状況に。生きるためには仕方なしと発信した宇宙船は加速を続け、光速に近づき、相対性理論的な何かに従って宇宙船内の時間の流れは遅くなり、彼らが宇宙船の中で20年弱すごしているうちに、外では2500万年もの月日が・・・
そのあいだにガニメアンの仲間たちは母星を脱出して何処かへ行ってしまい、さらにその数千万年後に生まれたルナリアンが母星を爆砕&自滅(一部は諸々の事情で地球に避難)
踏んだり蹴ったり・・・
瀕死の思いで帰って来たら母星がないのでとりあえず近場のガニメデに着陸、ハントとダンチェッカーとその他愉快な仲間たちに出迎えられます。
ガニメアンたちが乗っていた宇宙船シャピアロン号にはゾラックというこれまた超有能コンピューターが搭載されていたので、なんとか意思疎通ができるようになりガニメアンと地球人はかなり仲良くなれました、はっぴー☆
母星を失ったガニメアンたちを、地球人は迎え入れる気満々で準備しますが、シャピアロン号のリーダーガルースはある理由からそれを拒み、ガニメアンたちが移住したであろう《巨人たちの星》を目指して再び旅立ちます。
もう2500万年も経ってるんですよ・・・いるわけないじゃないですかガニメアンが
それでも、彼らには地球を去らねばならない理由がありました。ここでは言わないけど。
ガニメアンが去った後、
地球の科学者たちは宇宙の果てに向けてメッセージを飛ばします。
どうか巨人たちの星向けて、シャピアロン号がそちらに向かっているから、と・・・
そんで、まさかの翌日返信が!!!!!!!!!!!!!
ここまじで泣きました、巨人たちの星には、まだガニメアンがいるんですよ!!!!
遠い昔に旅に出たガニメアンの仲間のことは知っている、彼らが帰り着くのを待っている・・・みたいな返事がちゃんと返ってくるんですよ!!!!!!泣いた!!!!
でも、とっくに遠いところに行ってしまったシャピアロン号の友人たちにこのメッセージを伝える技術を、地球人は持ち合わせていなかったんです・・・
つらかったよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ガニメアン永住すると思ってたら旅に出ちゃうし〜〜〜〜〜〜〜〜〜せっかくの救いの種を伝える手段はないし〜〜〜〜〜〜〜〜あまりにも残酷でござる・・・。
ところでこのときの返信はオールガニメアン言語で返って来たんですが、
これを解読するのに一役買ったのが例のマドスンさんです。ありがとうマドスン!!!
というところで今日はもう眠いので寝ます、
【巨人たちの星】については後日書きます。
クソ文章読んでくれた人ありがとう、小説も読んでね。